8章 夏の終わり

木曜のお昼を少し回った頃、レイが受付で名簿のチェックをしていると、コンコンとガラス扉を叩く音がした。顔を上げると、そこには嶋田の姿があった。心臓がどきりと音を立てたのが自分でも分かった。
彼はレイと視線が合うと、にこりとして軽 ...

8章 夏の終わり

ジェイは翌日の日曜、エドをランチと言う名目で店まで呼び出した。アーロンと三人で昼食を済ませると、ジェイはエドの様子を伺いながら
「ねえ、この前から聞こうと思っていたんだけど、どうしてコンサルタントをやっているの?」と、レイとは ...

8章 夏の終わり

「本当に、どうしたものかしらねぇ」
ため息をつきながらジェイがいった。

「何を?」
撮影した写真のデータをパソコンで処理しながらアーロンが聞いた。

「エドとレイ」

「ああ……、あの2 ...