3章 KINGS 2 -ローレン-
日曜の午後、ジェイが『CLOSED』の札が扉にかけられた店内でアーロンと遅めの昼食をとっていると、ドアをコンコンとノックする音が聞こえた。ジェイが無視を決め込んでいると、
「ジェイ!いるんでしょ、私よ」と声がした。 ...
3章 KINGS 1 -エドワード-
デジタル・ウエーブ・インターナショナルからほど近いところに、KINGSはあった。周りには小さなショップが建ち並ぶ、ちょっと小洒落た一角だ。
そこは金曜と土曜しか営業しておらず、経営者であるジェイムズ・メイヤー(ジェイ)の知 ...