大人から始めるバレエ 初めての発表会

コラム

バレエを習うからには、きれいな衣装を着て発表会に出たい!と思う人も多くいるのではないでしょうか?発表会という目標があると、レッスンを続けるモチベーションにもなります。

私が初めて発表会に出たのは、大人だけのバレエスタジオに通い始めて2年目のことでした。1年目にも発表会はあったのですが、そこに通い始めてまだ半年だったので参加しませんでした。同じ時期に始めたクラスメイトには参加する人もいてすごいなぁ、と思いました。

2年目の発表会も、さんざん悩んだ末、同じクラスの仲の良い人と一緒に「勇気を出して」参加することにしました。同じクラスの5人で初心者用に振り付けされたシルフィードを踊りました。淡いブルーのロマンチックチュチュに白い花の髪飾りをつけて、ものすごーく緊張したのを今も覚えています。

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発表会 苦手だった全体練習のバー

私が通っていた教室では、発表会の半年くらい前から練習が始まりました。クラスレッスンが終わった後に、発表会に出るメンバーが残って練習をしますが、週末にスタジオが解放されている時間帯に「自主練」する人たちもいました。

そして、本番の2ヶ月から1ヶ月ほど前になると「全体練習」が始まります。出演者全員が集まって全体を通す形で練習をします。そこで、他の人たちがどんな踊りをするのか見ることができます。子供の頃やっていた人たちの中には、とても上手な人たちもいるので、他の人の踊りを見るのは楽しみでした。全体練習も本番が近くなるとゲストで踊るプロのダンサーも来るので、それも楽しみでした✨

私には随分と長い間、この全体練習で「ものすごく嫌」なことがありました。
開始時間になると、一斉にバーが始まるのですが、いきなりレッスン用の音楽が流れ各自が行う形でした。その音楽も上のクラスの人たちが使っているもので、初心者クラスでは聞いたこともないような音楽です。
通常のクラスであれば、一連の動きを先生が決めて見本を見せてくれますが、当然、そんなものはありません😭

慣れた上のクラスの人たちは、音楽に合わせて思い思いにプリエ、タンジュ……と進めてゆきます。

けれど、入門クラスのメンバーは最初のプリエ以外は、「何していいのか分からない」状態。上のクラスの人たちがやっているものを真似しようにも真似できない、という有様。(何をやっているのかわからない……、と言うレベル💦)

そんな様子を見かねて、上のクラスの人が前に入って、初心者用の見本を示してくれることもありました。

というわけで、私はバーが始まると、混み合っていることを理由にバーに入らず、ひたすらストレッチしていた記憶があります。
そんなバーを「適当に自分の組み合わせ」で出来るようになったのは5回目の発表会あたりだったと思います。
私は、コンディションを確認しながらシンプルな動きをじっくりやるのが好きだったのですが、同じ初級クラス人から「あなたのバーって手抜きに見える」と言われたことがありました。

膝やつま先の伸び具合、足を出す位置を確認しながらバーをやるのも決して手抜きではないと思うのだけど……。彼女は細かいことよりも上級者のバーと同じ内容をやるのが好きだったようです。

この辺りは、個人の価値観なので仕方ないのですが、この類の出来事は私にとって「バレエの面倒臭いこと」のひとつでした。

10年目くらいの発表会になると、心臓に苔が生えてきた私は、イヤホンを耳に突っ込んで自分のお気に入りの音楽でバーをやっていました。(他にも同じような人はちらほら……)

リハーサルから本番まで

ちょっと話は逸れましたが、本番までに何度かの全体練習があり、衣装が届くと衣装をつけて練習をします。レオタードで踊るのと衣装をつけて踊るのは感覚が違うので慣れておく必要があります。
そして全員の衣装が揃うと、舞台監督と照明さん、音響さんが参加して「照明合わせ」というものがあります。これは音出しや照明をどうするかをチェックするもので、リハーサルとはちょっと違う感じです。
これらが終わると、いよいよ前日のリハーサル、当日のゲネプロ(本番と同じように衣装・メイクをして全体を通す)、本番と進みます。

前日のリハーサルは場当たりから始まって(立ち位置の確認)、全体を通した後、ダメ出し、本番の注意事項などのアナウンスがあって解散となります。

私は、この場当たりも苦手でした。次々に立ち位置を指示されますが、そこは素人の悲しいところ。一度さらっと言われただけじゃ覚えられません💦
でも、リハーサルでは、立ち位置を間違えたりして結構怒鳴られたりするんですよねぇ……。

何年かすると「間違えたら怒られるから再確認できるよ😃」なんて、怒鳴られても平気になりましたが、泣いちゃう人もいました。

当日は早朝から楽屋入りし、メイク、ウォームアップ、ゲネプロ、本番という流れです。

舞台メイクは今では随分ナチュラルになったらしいですが、それでも濃いです。目の下に変なラインを引いたり、バッサバサのつけまつげをつけたり……。「緊急事態が起こっても、このメイクで外には出られない😱」と思うのですが、これくらいしないと、舞台の照明で顔が飛んでしまいます。見慣れてくると「もうちょっと塗っていいかも」なんて思ってしまいます。

教室によってはチャコットなどからメイクさんを呼んでくれる場合もありますが、大人の場合は自分でメイクします。私が所属していたスタジオでは、簡単なメイクの順序を書いたプリントをもらえましたが、私はネットで調べたものをプリントアウトして持って行き、それを見ながらメイクしていました。

今は動画で解説されていてわかりやすいです

発表会の費用

最後に、発表会の費用について。これは教室によって様々です。10万円くらいから、というところもあれば20万以上かかるところも……。
もちろん、どんな役を踊るかによっても費用は大きく違います。5人以上のグループで踊る場合とソロで踊る場合も費用は違っていて、ソロの方が出演料がかかります。男性と組んで踊る場合は、ものすごーくお金がかかります。その出演料は100万近くになる場合もあるようです😱
サポートで男性の手を握っただけで20万なんてジョークもあります。(時々、ジョークと思えない時もあったりして……)

大人から始めた人がグループで踊る場合は10万くらいが一般的なようです。参加を決める前に金額が心配な場合は、きちんと先生に確認しておきましょう。個人的には、その金額に3〜5万ほど余分に考えておくと良いと思います。教室によっては、先生へのお礼や、打ち上げパーティー、DVD・写真代などがかかります。

発表会は人間関係も含め、面倒臭いことはありますが、それ以上に舞台の上に立つのは楽しいことです。
機会があれば、一度は参加してみると良いと思います✨

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Posted by Marisa