大人のバレエ ちょっとウラ事情「入門クラス」

長らく更新をサボっていました😅
コロナ以降、せっかく再開したバレエも再びお休み中……。
……というか、小さなカルチャースクールだったので無くなっちゃったのです😭
以前通っていたバレエスタジオに戻るという選択もありますが、もうきつーいレッスンする気もポアントを履いてバリバリ踊る気もありません。(もう踊れないし)
舞台は大好きですが、とにかくお金がかかるので宝くじでも当たらない限り無理……、それにこのコロナ禍だし。
のんびりまったりバレエを楽しみたいだけの私には、しがらみを避けられそうなカルチャースクール一択な気もします🙄
「入門クラス」の真実
私がいちばん長く通っていたバレエ教室は大人ばかりのところで、入門クラスから始まって初級、中級というクラス分けでした。
入門クラスは初めての人から何年もやっている人までごちゃ混ぜで、クラスのレベルは顔ぶれによって変わるという感じでした。初めての人がいる場合はポジションの説明から始まって、基本的な動きのバーとセンター。慣れた人ばかりの場合は、「それは入門クラスじゃない」というやや複雑なバーやセンターになったりしました。
私はずいぶん長くこのクラスに通っていました。
どのクラスを受けるかは自由なので、1年くらい入門クラスに通うと「もう初心者じゃないから」と初級クラスを受ける人も多くいました。
そして、彼女たちの中には「まだ入門クラスなの?だるくない?」と、だんだん入門クラスをバカにする人もいました……😅
彼女たちは、確かに難しいパについて行ってはいるのですが、ポジションが正しく美しくできているかと言うと「うーん」と言う感じ。手も足も順番通り動いている、と言う印象です。
大人からバレエを始める人には、大きく2通りの人がいると思います。
地味でも基本を押さえたいタイプ
せっかくやるのだから、大人からでも基本をちゃんとやりたい、簡単な振り付けでもいいからきれいに踊りたい、と言うタイプ。
とにかく踊った気分を味わいたいタイプ
2つ目は、せっかくバレエをやるんだから、地味に基本ばかりをやるよりも難しい動きをやりたいしポアントだって履きたい、と言うタイプです。
すぐに上のクラスに行って「入門クラス」を見下すのは、大抵後者のタイプでした。子供の頃からやっている上手な人たちと一緒にレッスンして、「私たちはもう中級」と満足げの彼女たちは、いつも私に「いつまで入門クラスなの?簡単すぎてだるくない?」と言いました。
「膝もつま先も曲がったまま難しいパをやってもなぁ……」
と思いましたが「時間が合わないから〜」と誤魔化していました。
大人のバレエは、あくまで「趣味」なので楽しく踊ればどちらでも良いのですが、自分と違う考え方の人をバカにするのはやめた方が良いのではないかなぁ、と思います。
「初級クラス」指令が……
さて、そんな私が「初級クラス」に通い始めたのは5年ほど経った頃です。レッスン後、先生に呼び出されて「あなた、ポアントやるから、初級に来なさい」と言われ渋々……でした。
掛け持ち禁止の教室で、こっそりオープンクラスや個人の先生にも習っていた私は、ポアントも個人の先生の指導で始めていました。その教室でポアントを履くことは無し、と思っていたので「ああ、マズイ……」と焦ってしまいました。
入門も初級も受けている仲の良い友人に「年貢の納め時だよ、諦めて初級に来なよ」と言われてしまいました。
バレエを始めた人にとっては、「憧れのポアント」。大人向けの教室では「大人なのだから自己責任で履かせよう」と言う先生と「大人には履かせない」と言う教室の2パターンに分かれます。
大人にもポアントを許可する教室は、生徒の願いを叶えると言う表向きの事情と、生徒の要望に応えることで集客したいと言う本音もあるでしょう。後者は、大人に無理はさせない、足首や膝が曲がったままのポアントでバタバタ踊るなんて論外、と言うところでしょうか?
実際に、私が通っていたその教室は「すぐにポアント履かせてもらえる教室」と言われていたようです。
初めてポアントを履く生徒も、バーはほどほどに、すぐにセンターでパ・ド・ブーレ。数週間後にはピケターンをやったり……。
再開組以外の人は、ほぼ足首や膝が曲がったままで、先生もそこまで注意はしませんでした。
そして、足で頑張っちゃう人が多かったようで、みなさん太腿がたくましくなってゆくのですよね……😣
私はそれが嫌で、別の先生に習っていたのですが……。
その教室では5年目の発表会では、「頑張ったご褒美にクラシックチュチュとポアントで発表会に出る」というお約束のようなものがありました。
けれど「万年入門クラス」の私は、クラシックチュチュもポアントからも逃げられるだろうともくろんでいました。私のようなお世辞にも上手と言えない大人が、クラシックチュチュにポアントなんて、考えただけでゾッとします。
……あー、マズい😱
と思いつつ、先生に詰め寄られたら「NO」とは言えず(小心者)、翌週から初級クラス&ポアントクラスを受けることになってしまいました。